Chapter2 〜Determination 決意〜
自分にはビールしかない。
ビールを作れなくなった2002年春、再び飲茶店の仕事に身を投じたものの、どうしても諦めきれない自分がいました。
その気持ちは日ごとにつのり、思いは決意へと変わっていったのです。
ビールづくりの再起の道を模索する中
「地ビールなんてもうからない、辞めた方がいい」そんな声もありました。
「それでも、自分にはビールしかない」僕は自分の生涯を掛けてビールを造り続けるため、
新しい会社『サンクトガーレン』をたった1人で設立しました。
しかし資金は皆無に等しく、申請もスムーズにはいきませんでした。
本当にビールがつくれるようになるのか、そんな不安を抱えつつ走り続けていたような気がします。
そんなこんなで『サンクトガーレン』として初めてビールをつくれるようになったのが2003年春。
1年ぶりの再開でした。
「また、ビールが造れるようになる」賞を頂いたときよりも嬉しかったかもしれません。