夏の長雨で、いま収穫の時期を迎えている秋の果物に影響が出ています。
こちらの農家では少しでも日光を当てようと反射シートを敷くなどして対応をとりましたが、
ぶどうの色付きは例年より悪く、品種によっては出荷量が例年の半分程度に落ち込みました。
そんな中、それを逆手にとって商品を発売した企業があります。
山梨県の農家から色付きが悪く売り物にならない桃、大きさの小さい桃を買い取ってビールにしています。
昨年は春から30度超えの熱い日が続き、十分に成長しないまま熟れてしまった桃が大量に出来て、それで困っている農家さんをSNSで見かけてコンタクトをとったのがはじまり。
桃は変色している箇所を丁寧に取り、皮を粗くむきます。皮と実のギリギリの部分に甘さや香りがあるので少し残します。(ちなみにこの農家さんは桃を皮ごと食べています)
切った桃を麦汁と一緒に釜で煮込み、1週間程度発酵させて完成です。
1回に使う桃は300㎏。大量の桃を使うため、通常よりも安く仕入れる規格外の桃でなければ採算があいません。
農家さんは売り物にならないものが売れてハッピーだし、私たちも安く譲ってもらえてハッピーというウィンウィンの関係が出来上がっています。