大手ビールメーカーの主力商品はラガースタイルなのに対し、サンクトガーレンは創業以来エールスタイル一貫主義。
ペールエールやYOKOHAMA XPA(IPA)はもちろん、季節の果物を使ったフルーツビールも、11月19日解禁の麦のワインも全てエールスタイルのビールです。
上面発酵でつくる「エールビール」は高温で一気に発酵させます。
3~5日程度の主発酵を経て、1~2週間程度のコンディション(二次発酵、熟成という場合も)を経て完成です。
一方、下面発酵でつくる「ラガービール」は低温でゆっくり発酵させます。
1週間程度の主発酵を経て、1~2か月程度のコンディション(二次熟成、熟成)を経て完成します。
エールタイプのビールの場合、8月初旬に収穫したホップをすぐ仕込みに使用すると9月にはビールが完成します。
その一方で、ラガータイプのビールは、8月初旬に収穫したホップをすぐに仕込みに使用しても完成は10月になります。
これが同じ8月に収穫したホップを使っているのに発売日に大きく差が出る理由です。
ラガーとエールの味わいの違いで1番分かり易いのは“香り”です。
ビール酵母は高温で発酵させると果実のような香りの成分“エステル”を生成するため、一般的にエールのほうがフルーティーな香りに満ちたビールとなります。
逆にラガービールはすっきりシンプルな味わいのビールになります。
エールとラガー、そのときの気分やシーンでチョイスして楽しんでみて下さい。
<まとめ>
■エールスタイルのビール
・サンクトガーレンのつくっているビール。
・高温で一気に発酵させるため、3週間程度で完成。
・ビール酵母は高温で発酵させるほど、フルーティーな香りの成分“エステル”を生成するため香りが豊か。
■ラガースタイルのビール
・大手ビール会社の主力ビール。
・低温でゆっくり発酵させるため、完成に2か月かかる。
→だから同じタイミングで収穫したホップを使ったビールでも、エールと比べると発売が1か月以上遅くなる