今年もキリンビールから「一番搾り とれたてホップ」が11月2日に発売になりました。
それが、エールビールとラガービールの違いです。
クラフトビールの魅力の1つは、スタイルの多様性にあると言われています。 IPA、ペールエール、スタウト、ヴァイツェン、ピルスナー…、ビールのスタイルは100を超えますが、大きくはラガー(Lager)とエール(Ale)に分類できます。
エールタイプのビールの場合、8月初旬に収穫したホップをすぐ仕込みに使用すると8月中にはビールが完成します。
一方、ラガータイプのビールは、8月初旬に収穫したホップをすぐに仕込みに使用しても完成は10月になります。
これが同じ8月に収穫したホップを使っているのに発売日に大きく差が出る理由です。 ラガーとエールの味わいの違いで1番分かり易いのは“香り”です。 ビール酵母は高温で発酵させると果実のような香りの成分“エステル”を生成するため、一般的にエールのほうがフルーティーな香りに満ちたビールとなります。
逆にラガービールはすっきりシンプルな味わいのビールになります。 エールとラガー、そのときの気分やシーンでチョイスして楽しんでみて下さい。
<まとめ>
■エールスタイルのビール
・サンクトガーレンのつくっているビール。
・高温で一気に発酵させるため、2~3週間程度で完成。
・ビール酵母は高温で発酵させるほど、フルーティーな香りの成分“エステル”を生成するため香りが豊か。
■ラガースタイルのビール
・大手ビール会社の主力ビール。
・低温でゆっくり発酵させるため、完成に2か月かかる。
→だから同じタイミングで収穫したホップを使ったビールでも、エールと比べると発売が1~2か月遅れる