元祖地ビール屋【サンクトガーレン】

一升瓶ビール、スイーツビールなど個性的なビールを仕掛ける厚木市の地ビール蔵。日本最老舗地ビール会社で、国際大会金賞常連ビールも多数。

情報は記事を書いた時点のものです。月日の経過で状況が変わっていることがあります。過去の記事をご覧になっている場合はご注意下さい。

2011年06月24日(金)

ビール免許を持っていない地ビール会社がある?

サンクトガーレンは2010年ブルワリー・オブ・ザ・イヤーという賞を頂きました。

その賞は年間のビール醸造量によって4部門に分けられており、サンクトガーレンが受賞したのは上から2番目のミドルスケール部門です。

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 【2010年ブルワリー・オブ・ザ・イヤー】

ヘビースケール:Heavy Scale Brewery部門
(年間1300KL以上の醸造会社)
「株式会社ヤッホー・ブルーイング よなよなエール」
受賞理由:全国への流通、ネット販売での地ビールの普及に貢献した。
長野県での植林など、地域に貢献している。
 
ミドルスケール:Middle Scale Brewery部門
(年間200~1299KLの醸造会社)
「サンクトガーレン有限会社、サンクトガーレン」
受賞理由:多くのメディアで紹介された他、ユニークな商品開発を行って前例のない販路へ地ビールを進出した。
 
ウェルタースケール:Walter Scale Brewery部門
(年間61~199KLの醸造会社)
「株式会社玉村本店、志賀高原ビール」
受賞理由:ホップの栽培研究に熱心に取り組み、そのノウハウを他社にも積極的に提供している。
 
バンタムスケール:Bantam Scale Brewery部門
年間60KLまでの醸造会社)
「城端麦酒有限会社、城端麦酒」
受賞理由:富山のタナバタ・ビアフェスタなどのイベントに積極的に出店し、地方での地ビール普及に貢献している。

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ここまで読んで、地ビール事情に詳しい方なら「あれ?」と思う部分があるはずなんです。

日本でビール免許を取得するための年間最低醸造量は60KL。1年間で60KL以上のビール、つまり大瓶換算にして1日約300本のビールを造って、売る能力が無いとビール造りは許可できません、ということです。

ところが、ブルワリー・オブ・ザ・イヤーの1番下「バンタムスケールブルワリー部門」の醸造量に注目して下さい。

あれ?

年間60KL以下

そうなんです。

これ、決して入力ミスではありません。

この部門に属する地ビール会社は少なくないのですが、実はこの部門に属する地ビール会社はビール醸造免許を持っていません。

では、無許可でビールを造っているのか?

それも違います。

実は、発泡酒免許でビールを造っています(厳密には地発泡酒)を造っています。

ビールの年間醸造量は60KL以上と定められているのに対し、発泡酒免許の場合は年間に6KL以上の醸造で取得が可能。その量ビールの10分の1。大瓶換算すると1日の製造・販売目安のノルマは30本です。


▼年間醸造量にみる地ビール会社の分類(クリックで拡大)
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2011/06/24 19:31 | コラム

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