今さっきスタッフが山梨県の道志川(どうしがわ)の採水から帰って来ました。
この水は
YOKOHAMA XPAの仕込に使う水で、横浜市の水道源水でもあります。通称「
はまっ子どうし」。
採水は58L樽に、空気に触れないように行います(空気に触れるとNG)
はまっ子どうしの最大の特徴は、濁度0.0000という驚異の透明度。(通常の水道水なら0.1以下)
その驚異的透明度がゆえに、大航海時代に「赤道を超えても腐らないゴールデンウォーター」と世界の船乗りに絶賛されたのだとか。(冷蔵設備の無い船の中に不純物の多い水を置いておくと、腐敗したり、藻が発生します)
ところで、なぜ濁度表記0でなく
0.0000なのか?
0と0.0000は一見同じに見えますが、実は大きく違います。
簡単に言うと0.1は“ほぼ0”な訳です。四捨五入すれば、0.4だって0。
例えばノンアルコールビール。
キリンフリー(0.00%)が発売されるまで、ノンアルコールビールは0.1%程度の微量のアルコールを含んでいました。そのため、理論上ノンアルコールでもたくさん飲めば酔っぱらう可能性があったのです。
ところがキリンフリーはアルコールを生成しない製法で造られているとのことなので、さらに細かく示すと0.0000000・・・・∞ 以下省略。という感じになる訳です。
0なら0でシンプルな表記で良いのでは?と思うのですが、
そこには厳密に表記しなければならない理由があるのです。
ちなみに「はまっ子どうし」の0.0000以下はどうなっているのか?
0.00001なのか、0.000000・・・・∞なのか?
実はそれが不明なのです。
なぜなら、0.0000が濁度メーターの計測の限界なのです(笑)
はまっ子どうしの濁度計測器(採水所にある現物)
2011/03/23 14:43 | ビール工場の毎日